循環器

運動誘発性房室ブロック Exercise-induced Atrioventricular Block

ポイント

  1. 労作時の呼吸困難・めまい感・失神の鑑別に運動誘発性房室ブロックを入れる
  2. 疑った場合はストレステストを行い、心電図異常を捕まえに行く

安静時の心電図では異常がないが、運動によって房室ブロックが誘発される比較的稀な病態。
診断時の平均年齢は64歳で、特発性がほとんど。
 虚血性心疾患が背景にある場合は比較的少ない。
 サルコイドーシスに合併した報告もある。
房室結節より遠位のHis束以下に伝導障害を認めることが多い。
症状としては労作時の呼吸困難感が最も多く、次いでめまい感・失神などがある。
診断は運動負荷時の心電図で房室ブロックを認めることが必要。
治療はペースメーカー植え込みとなる。

参考文献
Hemann BA. Exercise-induced atrioventricular block: a report of 2 cases and review of the literature. J Cardiopulm Rehabil. 2006 ;26:314-8. PMID: 17003598.

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guni
総合内科と内分泌代謝科で修行中。日々勉強したことを投稿しています。 皆様の参考になればと思います。役に立ったらシェアをお願いします。間違いがあればご指摘下さい。 臨床に応用する場合は自己責任でお願いします。